ブルターニュ地方の美しいコワフ

こんにちはモカです!私はフランスブルターニュ地方の民族衣装で使われるコワフという被り物を紹介しますね。

コワフとはどんな被り物?

フランスの大きなリボンを付けた民族衣装をご存じですか?赤いスカートに白いブラウス、黒のエプロンと、頭には大きな黒のリボンを付けています。アニメのキャラクターにもなっているので、イメージが浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
普通のリボンではなく、カチューシャのような土台の上にリボンを糊付けして固定している被り物です。コワフはフランスの地域によって白いレースで作られた筒状の被り物だったり、頭巾のように被ったレース生地が鎖骨まで垂れ下がっているような形だったり、大きく分けると3つくらいになります。コワフの中でも一番知られているのが大きな黒いリボンだったということですね!

コワフの歴史

民族衣装というと過去の物という印象を持つかもしれませんが、今ではたった1人だけが毎日コワフを付けて過ごしています。1950年代にはほとんどの方が付けなくなってしまったそうなので、90歳を超えますがまだまだ現役だそうです。
もともと黒いリボンは5cm幅以下の小さなリボンでしたが、徐々に大きくするようになり、1900年代には針金を入れて支えるほどのサイズまで大きくなりました。頭を包み込むくらいの大きなリボンと同様に、下部のリボンは背中まで垂れ下がるほどのサイズ感です。
筒状のコワフも最初は髪を隠すための装飾でしたが、1920年ごろから高く伸ばすようになり、1940年ごろには38cmもの高さになったそうです。余談ですが、料理長クラスのコック帽でも35cmほどだそうなので、それよりも高いイメージです。
高くなっていくのに伴い、刺繍やレースのこまかな装飾のグレードも年々上がっていきました。

日本でも流行っている大きなリボン

髪飾りで人気が高まっているリボンですが、日に日にリボンが巨大化しているそうですよ。大きい物だと25cm幅くらいのリボンで、後頭部をほとんど全部包み込んでいるくらいの大きさです!
バッグや洋服にも大きめなリボンを付けるのが人気で、帽子にも大きめリボンが付いている物が増えています。特に女優帽と呼ばれるツバの長い「キャペリーヌ」に、大きなリボンが付いている帽子は人気が高まっていますよ。日本のリボンもこれからもっと大きくなっていくかもしれませんね!