フェルトハットの素材の違いとは?ビーバー・ラビット・ウール、それぞれの特徴と選び方
秋冬の定番アイテムとして人気の高いフェルトハット。クラシックな印象を与えながらも、コーディネートを格上げするアイテムとして、多くの人に愛されている。
しかし、フェルトハットと一口に言っても、その素材によって質感や耐久性、価格などが大きく異なる。特に、ビーバー・ラビット・ウールの3種類は代表的なフェルト素材として知られ、それぞれに特徴がある。
この記事では、それぞれの素材の特徴を詳しく解説し、どんな人におすすめなのかを紹介していく。
フェルトハットとは?素材の基本を知ろう
フェルトとは、獣毛を縮絨(しゅくじゅう)させて布状にしたものを指す。この加工によって生まれる生地は、保温性が高く、しなやかで丈夫な特性を持つため、帽子の素材として古くから愛用されてきた。
フェルトハットに使われる主な獣毛は以下の3種類。
- ビーバーファーフェルト
- ラビットファーフェルト
- ウールフェルト
ビーバーやラビットの毛を使ったものは「ファーフェルト」と呼ばれ、ウールフェルトよりも高級な素材として扱われることが多い。
それでは、それぞれの素材の違いを詳しく見ていこう。
ビーバーファーフェルト:極上の質感と耐久性
特徴
ビーバーの毛を使ったフェルトは、フェルトハットの中でも最高級素材とされる。
- 極めて細かく、しなやかな毛質
- スエードのように滑らかな質感
- 防寒性・耐久性ともに優れている
薄くて軽いのに張りがあり、長く使っても型崩れしにくいのが特徴。しっとりとした手触りで、ツヤのある仕上がりは高級感抜群。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
滑らかな手触りと光沢 | 価格が高い |
防寒性が高く冬に最適 | 入手しづらい |
型崩れしにくく長持ち | メンテナンスが必要 |
こんな人におすすめ
- 長く愛用できる一生モノの帽子を探している人
- 上品で高級感のあるフェルトハットを求める人
- 柔らかくしなやかな質感が好きな人
ビーバーファーフェルトのおすすめハット
STETSON(ステットソン) WIRED BEAVER SE686
- カラー:ブラウン
- つばの広さ:7.5~8.5cm
- 素材:ビーバー90%、ミンク10%
- 価格:104,500円(税込)
最高級素材を使用し、エレガントな仕上がり。クラシックなシルエットと高級感あふれる質感が魅力。
ラビットファーフェルト:軽さと発色の美しさ
特徴
ラビットの毛を使用したフェルトは、ビーバーに次ぐ高級素材とされ、優れた軽さと柔らかさが特徴。
- 軽くて被り心地が良い
- 発色が良く、美しいカラー展開
- 仕上げのバリエーションが豊富
毛の密度が高いため、形状を保ちつつもしなやか。縮絨によって丈夫なフェルトが作られるため、長年愛用できる。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
軽くて快適な被り心地 | ビーバーほどの耐久性はない |
色鮮やかで発色が良い | ビーバーと比べると質感がやや劣る |
比較的手に入れやすい | 価格はウールフェルトより高め |
こんな人におすすめ
- 軽いフェルトハットが欲しい人
- 発色の良い帽子を楽しみたい人
- 上質なフェルトを手頃な価格で手に入れたい人
ラビットファーフェルトのおすすめハット
TONAK(トナック) NOBLE ブラック
- カラー:ブラック
- つばの広さ:6.5~7.5cm
- 素材:ラビット100%
- 価格:35,200円(税込)
チェコの老舗ブランドTONAKによる、クラシックなシルエットと柔らかな質感が魅力の逸品。
ウールフェルト:手頃な価格と扱いやすさ
特徴
ウールフェルトは羊の毛を縮絨させたもので、比較的リーズナブルな価格で手に入るのが特徴。
- 比較的安価で手に入りやすい
- 適度な厚みがあり、型崩れしにくい
- 耐久性があり、日常使いしやすい
ウールフェルトには、繊維の長さによって「トップ(梳毛)」と「ノイル(紡毛)」の2種類があり、トップを使用したものの方がなめらかな仕上がりになる。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
価格が手頃 | ビーバーやラビットに比べると手触りが劣る |
耐久性が高い | 発色がやや控えめ |
日常使いしやすい | 軽さやしなやかさに欠ける |
こんな人におすすめ
- リーズナブルにフェルトハットを楽しみたい人
- 普段使いしやすい帽子を探している人
- 型崩れしにくい帽子が欲しい人
ウールフェルトのおすすめハット
Sorbatti(ソルバッティ) Fur Felt Hat S005 ネイビー
- カラー:ネイビー
- つばの広さ:5~6cm
- 素材:ウール100%
- 価格:25,520円(税込)
シンプルで使いやすいデザインが魅力。幅広いスタイルに合わせやすく、カジュアルにもフォーマルにも対応可能。
まとめ
フェルトハットの素材には、ビーバー・ラビット・ウールの3種類があり、それぞれ異なる魅力を持つ。
- ビーバー:最高級の質感と耐久性
- ラビット:軽くて発色が良い
- ウール:手頃な価格で扱いやすい
用途や好みに合わせて、最適なフェルトハットを選んでみてはいかがだろうか。